日本選手権の話 その3

日本選手権の最終日の話。
全体的に風の影響か、あまりいい記録が出なかったのが残念でしたね。
ただそれでも記録以上の価値のある勝負は見られたと思います。
男子やり投では昨年の世界選手権銅メダリストの村上幸史選手(スズキ)が80m60で優勝。11連覇達成です。
日本選手権で80m突破者が出るのは、1991年以来19年ぶり。この時はボーデン選手(スウェーデン)が81m22を投げましたが、日本選手の最高は吉田雅美選手の76m94に過ぎません。
そう考えると、実質的には1989年の溝口和洋選手以来なんと21年ぶりということになります。
村上選手は昨年以降非常に安定して80mを出してきています。今がちょうど技術的に完成されてきたというところなのでしょう。
2位には昨年のインカレチャンピオンの佐藤寛大選手(仙台大)が学生歴代5位となる76m49を投げて入りました。
佐藤寛大選手は先月の東北インカレに続く自己記録更新。絶好調ですね。
絶好調と言えば、関東インカレを制した昨年のインターハイの覇者・ディーン元気選手(早稲田大)が74m06の自己新で3位。
ディーン元気選手も関東インカレと日本選手権と立て続けに自己記録更新。この記録はジュニア歴代5位に当たる好記録です。
エースの村上選手が引っ張り、若手も伸びてきているといういい雰囲気になってきていますね。
男子400mでは金丸祐三選手(大塚製薬)が45秒56で制し6連覇達成。
昨年3位の石塚祐輔選手(チームミズノ)が46秒03で2位、昨年2位の廣瀬英行選手(慶応大)が46秒05で3位。
記録としては昨年より悪いのですが、昨年より気象コンディションが悪いと思うので、実力は付いてきていると言えるのではないでしょうか?
今年は昨年、世界選手権の連続出場を途切れさせてしまった4×400mRで記録を出してほしいところです。
男子800mでは横田真人選手(富士通)が1分47秒25で優勝。連覇達成です。
優勝タイムが1分48秒を切ったのはなんと7年ぶり。実業団の選手が勝つのは6年ぶりとなりますね。
男子5000mでは松岡佑起選手(大塚製薬)が13分40秒11で優勝。ラストに強いというのは相変わらずですね。この勝負強さをアジア大会でも見せてほしいですね。
2位には大西智也選手(旭化成)が13分40秒52で入りました。
10000mを制した竹澤健介選手(エスビー食品)は13分41秒73で3位。
学生では村澤明伸選手(東海大)が13分46秒81で8位に入りました。
男子砲丸投は畑瀬聡選手(群馬綜合ガード)が17m96で3年ぶりの優勝。18m突破はならなかったものの、復活を印象付ける結果と言えるでしょう。
村川洋平選手(スズキ)が17m92で2位、山田壮太郎選手(富士通)が17m88と大接戦でしたね。
男子100mでは江里口匡史選手(早稲田大)が10秒26(+0.0)で優勝。連覇達成です。
終わってみると結構差をつけていましたね。
 
女子100mHでは寺田明日香選手(北海道ハイテクAC)が13秒32(-2.0)で優勝。3連覇達成です。
寺田選手は準決勝で13秒16(0.0)を出しており、追い風だったら日本記録が出せたのではないかというような走りでした。
今回は日本記録は更新できませんでしたが、条件さえ整えば、今年中の更新の可能性は高いですね。
女子800mでは岸川朱里選手(STCI)が2分05秒22で優勝。岸川選手は初優勝ですね。
久保瑠璃子選手(デオデオ)が2分06秒47で2位。
昨年優勝の陣内綾子選手(九電工)は2分07秒60で3位。
高校生の鈴木翔子選手(白梅学園)が2分09秒14で5位に入りました。
昨年のインターハイと今年の関東インカレを制した真下まなみ選手(筑波大)は2分09秒60で6位でした。
1位2位の選手を除いて全体的に予選より記録が低調。今日はコンディションが悪かったということでしょうね。
女子5000mでは福士加代子選手(ワコール)が15分29秒80で優勝し、3年ぶりの2冠達成。
2位には木崎良子選手(ダイハツ)が15分41秒40で入り、3位には赤羽有紀子選手(ホクレン)が15分41秒96で入りました。
1位2位3位は10000mと同じでしたね。
昨年優勝の中村友梨香選手(天満屋)は15分46秒19で4位でした。
学生では吉本ひかり選手(佛教大)が15分54秒00で7位に。最終的には7位でしたが、前半積極的に前に食らいついた経験は次につながるでしょう。
女子400mHでは久保倉里美選手が大会記録まであと0秒05と迫る55秒83の好記録で優勝。
55秒台が出るのは7年ぶりですね。
2位には今季好調の田子雅選手(中央大)が56秒31で入りました。
また昨年インターハイを制した三木汐莉選手(東大阪大)が57秒53のジュニア日本記録をマークして4位に入るなど、非常にレベルの高いレースでした。6位までが57秒台という史上最高レベルでしたね。
この結果、日本選手権のパフォーマンス歴代10傑がこんな感じに。
女子400mH 日本選手権 パフォーマンス歴代10傑
55.78 N.カルタス(ルーマニア) 1991年1位
55.83 久保倉里美(アルビレックス) 2010年1位
55.89 吉田真希子(FSGCL) 2003年1位
56.09 久保倉里美(アルビレックス) 2007年1位
56.21 久保倉里美(アルビレックス) 2008年1位
56.30 久保倉里美(アルビレックス) 2008年予選
56.31 田子雅(中央大) 2010年2位
56.70 久保倉里美(アルビレックス) 2009年1位
56.82 吉田真希子(福島大TC) 2002年1位
56.90 青木沙弥佳(ナチュリル) 2010年3位
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56秒台で3位というのは史上初ですね。
女子円盤投では室伏由佳選手(ミズノ)が53m64で勝ち、9連覇達成。
東日本実業団で好記録を出していた敷本愛選手(アーベント)が51m51で2位。
また高校生の中田恵莉子選手(生光学園高)が先週マークした自己記録にこそ届かなかったものの、48m38の好記録で6位と健闘しました。
ここ数年、48m突破すれば4位以内という状況が続いていましたが、今年は7位までが48m突破。
女子円盤投は一時期より確実にレベルアップしている気がします。来年が楽しみですね。
時間がやばいので今日はここまで。 

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